教科書の3つの器具から
ご提供の教科書画像の「量程車・羅針盤・象限儀」を中心に構成しました。まず距離と方角、次に作図、最後に天文観測と交会法を扱います。順番は授業用で、実際の作業日程の再現ではありません。
距離の測定には間縄や鉄鎖も主に用いられました。量程車だけで日本中を測った、忠敬一人で地図を完成させた、という意味ではありません。測量隊と各地の協力があり、忠敬の死後、1821年に地図が完成しました。
体験のための簡略化
地形・道・測定値・器具の寸法・歯車は学習用の模型で、実物の精密復元ではありません。長さはm、方角は北0°・東90°という現代の表記です。当時の尺・間、十二支や逆目盛とは異なります。ここでは磁北と真北の違いを省略しています。
量程車は車輪1周を2mとした仮の模型です。作図は仮想の短い海岸沿いの道を縮尺1:1,000で示します。画面のcmは紙に描くときの換算値で、画面上の実寸ではありません。伊能大図の縮尺は1:36,000です。
星の体験は「天の北極の高さ=北緯」の関係を見せる原理模型です。天の北極は星ではありません。実際は北極星などの恒星を観測し、星の位置などを考慮して緯度を求めました。北極星の高さがいつでも正確に緯度と同じになるわけではなく、これだけで経度は決まりません。